腸について
今回は、腸内細菌についてお話させて頂きます。
病気の種類のもっとも多い臓器は、大腸であることを皆様ご存知でしょうか。
2021年のデータで、癌の部位別死亡数でも大腸癌が男性で2位、
女性では1位になっています。
大腸癌増加の原因としては、平均寿命の高齢化、
食習慣の欧米化(高脂肪、高タンパク、低繊維食)が原因とされています。
この40年間で肉類の消費量は10倍、食物繊維の消費量は、戦後の約半分となり、
1日5~10g不足しております。
腸管には、全身免疫系の約1/2が存在し、腸内環境を整えることは、
免疫力が高まり、健康状態を高めます。
下図の円グラフは、健康人の腸内環境の様子です。
日和見菌をいかに善玉化させ、悪玉化することを防止することが
日々の生活で重要となります。
また、下図は腸内環境の年齢変化を示し、年齢と共に、
特に50~60代で急激に善玉菌が減少し、
悪玉菌が増加し、便秘さらには各種疾患の発症に関与しています。
詳しいご相談は、お近くの相談できるお薬屋さんへ。
《食物繊維を取りましょう》
食物繊維は、善玉菌のエサになります。
また、油物・コレステロールの排泄促進作用があります。
腸内環境の改善に繋がります。
きのこ類、海藻類、豆類、イモ類等に多く含まれています。
《善玉菌の継続摂取を》
ヨーグルトなどには善玉菌が豊富に含まれています。
摂取した菌の99%は死滅しますが、死骸が善玉菌のエサになります。
1%は定住菌と戦い、生き残ろうとします。
大部分が通過菌のため、毎日継続した摂取が不可欠です。