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呼吸を意識して、元気になる!

普段、無意識のうちに行われている呼吸ですが、深呼吸など

意識して行うこともできます。

改めてゆっくり、大きく呼吸をしてみることで、呼吸の大切さを

実感してみてください。

 

呼吸は、胸式呼吸と腹式呼吸に分けられます。

一般的に、日中は息を吸うと胸のあたりが膨らむ、

早く浅い呼吸の胸式呼吸を行っています。

その一方で、睡眠時やリラックス時は、息を吸う時に

お腹の膨らみを感じる腹式呼吸を行っています。

 

肺の構造として、肺は肋骨の間にある筋肉「肋骨筋」と

肺の下に存在する「横隔膜」に囲まれています。

 

胸式呼吸が、肋骨筋と横隔膜により、空気を取り込むのに比べ

腹式呼吸は、横隔膜の上下を主に使い空気を取り込みます。

そのため、胸はあまり大きく膨らまず、肺に負担が少ない呼吸法といわれ、

息切れや肺疾患の治療とともに、指導が行われています。

お腹を膨らますイメージで、鼻からゆっくり息を吸い込みます。

吐く時もゆっくりと息を出すことで、良い腹式呼吸となります。

 

腹式呼吸が出来ない、どうすれば良いか解らないという方は

特に息を吐くことに意識を集中すると自然に腹式呼吸になることが多いと言われています。

また、慣れないうちは、仰向けに寝て行い、慣れてきたら座った状態・

立った状態で腹式呼吸を意識して行ってみてください。

 

ストレスが続くと、交感神経が過度に刺激されます。

ストレスは呼吸にも影響をあたえ、呼吸が非常に浅くなり

体に十分な酸素を運べなくなります。

その結果、すぐ疲れやすくなることや、疲労感が長く続く原因になります。

また、睡眠時においては、ストレスによって胸式呼吸が多くなり、

朝起きても疲労感が残っているといった症状も現れやすくなります。

腹式呼吸は、肺への負担が少なくなるだけでなく

ゆっくりと息を吐くことで、自律神経を調節する(副交感神経を優位にする)

働きや、全身の筋肉を弛緩させる働き、そして横隔膜を上下させ

腹圧を変化することによる便通を改善する働きなどがあると言われています。

就寝時には、腹式呼吸を数回して、布団にないることで

自律神経を整え、落ちつかせる効果も期待できます。

 

呼吸法を取り入れた運動や、ダイエット方法が多く見受けられるようになりました。

内臓を刺激することや、あまり使われていなかった筋肉を使用することで、

代謝が上がると言われています。

普段、無意識で行っている呼吸ですが、無意識だからこそ

気付かないうちに環境や生活習慣の変化で、変調を来たしている

可能性があります。

 

運動やダイエットなどで、呼吸を意識することで

無意識に行っている呼吸の大切さを改めて感じることが出来ると思います。

息という漢字の中に、心という文字が入っているように

息(呼吸)と心(感情)は大きく影響しあっているのではないかと思います。

なるべくしトレスをためず、しっかり「息抜き」をしてあげることが

元気の秘訣になるのではないでしょうか?