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化粧品に使用される添加物

化粧品原料は、天然の動物性油脂・ロウ類や、保湿剤、天然抽出エキス、ビタミン類など、

変質しやすく微生物が繁殖しやすいものが多く用いられます。

天然素材にこだわった原料のみで作ることができればいいのですが、

消費者の取り扱いかたの間違いなどによる二次汚染なども含め防止するためには、

防腐剤・殺菌剤の使用が不可欠になります。

防腐剤でよく使用されるのがパラオキシ安息香酸エステル(パラベン)です。

安全性が高いとされ、食品に使用されることもあります。

殺菌剤は、ベンザルコニウム塩化物、イソプロピルメチルフェノールなどがよく使用されます。

また、化粧品は空気中の酸素と反応し徐々に酸化されやすい成分も含まれます。

酸化による劣化を防ぐために、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤(キレート剤)も配合されます。

酸化防止剤は、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、

トコフェロール(ビタミンE)などがあります。

金属イオン封鎖剤(キレート剤)は、金属イオンを包み込み、

酸化を促進する触媒のように働く金属イオンの酸化反応への関与を妨げる役割があります。

金属イオン封鎖剤(キレート剤)は、エチレンジアミン四酢酸(エデト酸、EDTA)などがよく使用されます。

これらの添加物はその種類により、刺激や光アレルギーなどを起こすことがあり、

化粧品基準によってそれぞれ適応部位ごとに使用できる種類と最大配合量が定められています。

皆さんの使用されている化粧品のパッケージは、その成分のすべてを記載することが

決められています(全成分表示)。

これらの成分も記載があると思いますので、またご覧になってみてください。