食事作法は健康のため?
食事の躾(しつけ)のひとつに箸の持ち方があります。
箸を上手に持つ人は小さなものや軟らかいものもつまむことができ、
大きなものでも一口分にしてうまく口に運ぶことができます。
そうすると自ずと口を閉じてよく噛み、食べ方も上品になるだけでなく、
唾液がよく混ざって消化も良くなります。
また、「箸置き」を使うと、一口食べたら次を食べるまで箸を置くので、
よく噛んで食べる上、十分に味わうことができます。
(実は食材本来の味はよく噛んで飲み込むときに強く感じます。
口に入れた瞬間に感じる味は濃い味付けのものだけなのです!)
箸を置く習慣は、濃い味のものを好んだり、
あまり噛まずに飲み込むような悪習慣を改善することにも役立ちます。
これらの習慣が日本で「躾」とされるのは、健康に対する想いがあってのものだと思いませんか?
躾という字は「身を美しくする」と書くのもそのような理由かもしれませんね!