ポリファーマシーについて
ポリファーマシーという言葉ご存知でしょうか?
「Poly(多くの)」+「Pharmacy(調剤)」の造語です。
単に薬剤数が多いことではなく、薬剤が多いことにより、
薬物有害事象につながる状態や飲み間違い、残薬の発生につながる問題のことをいいます。
さらに、不要な処方や過量重複投与など、あらゆる不適正処方も含みます。
一般的に、高齢になるほど複数の病気にかかるリスクが高まるため、
高齢者では処方される薬剤数が多くなる傾向にあります。
特に75歳以上の患者さんでは、約4人に1人7種類以上の
薬剤を処方されているという報告もあります。
高齢者の薬が増える原因として、慢性疾患、複数の疾患、複数の医療機関の受診、
患者の訴えによる追加処方、薬の副作用に対する処方等で薬が増えていきます。
ポリファーマシーが問題になるのは、薬物有害事象の増加、薬物相互作用の増加、
用法容量通りの服用の低下、残薬の増加、医療費の増加です。
長期投薬の増加により、飲み忘れや飲み残しや症状の変化により生じた多量の残薬は、
年間500億以上の経済損失を生んでいると言われています。
ご自身が健康で元気に過ごすだけで、医療費の削減に繋がりますが何より、
ご自身、ご家族が安心して普段の生活を送れ、楽しく充実した日々を
送れるのではないでしょうか。
その為には、普段からの適度な運動、睡眠、食事が基本です。
それが十分に行えない場合は、我々、相談のできるお薬屋さんにご相談下さい。
四季で変化する生活養生法、食養生に加え、内臓を守り、病気しない体作りに必要な、
病院のお薬と飲み合わせが心配のない商剤をお薦めさせて頂いております。
マスメディアの過度な宣伝等、誤った情報に流されない様に注意する必要もあります。
ポリファーマシーの解決にはかかりつけの薬局を決めることも重要です。
是非、機会がございましたら、相談できるお薬屋さんに足をお運び下さい。