ご相談の多いお悩み
免疫とは
「疫病(えきびょう)から
免(まぬが)れる」という意味
私たちが生活している環境は、目に見えるもの・見えないものを含めて、何万・何十万と無数に異物が存在しています。誤って、それらを体内(消化管・呼吸器・血管)に取り込んだとしても、それらを排泄したり、無力化したりする防御機能を私たちは持っています。その防御機能は体力(人間力)に大きく作用されます。そして、その防御機能の一つが免疫なのです。免疫は主に白血球の仲間が組織しており、異物(細菌・ウイルスなど)をそのまま食べたり、攻撃したりして無力化や排除をします。また、その異物の特徴を覚えて、再び体内に侵入したとき即座に攻撃し、発症させないような機能もあります。
免疫には大きく分けて自然免疫と獲得免疫の二つがあります。
自然免疫とは、体内に入ってきた異物を直接攻撃(貪食)するものです。これらの働きをするのは好中球、マクロファージ、樹状細胞、ナチュラルキラー細胞などです。
獲得免疫とは、体内に入ってきた異物の情報をもとに、次からその異物だけに攻撃を仕掛けるしくみです。これらの働きをするのはB細胞、T細胞などです。また、その異物の情報を記録するのもB細胞が担っております。
免疫力は、低くても、高くても良い状態ではありません
免疫力が低い状態でなりやすい病気には、多くの感染症(帯状疱疹、歯周病、食中毒の一部など)悪性新生物(がん)などがあります。
免疫力が高い状態でなりやすい病気には、花粉症、喘息、蕁麻疹、関節リウマチ、リウマチ熱、ペーチェット病、シェーグレン症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病などがあります。
免疫力を適正に保つためには次の4つが大切です
- ○よく寝ましょう
人は寝ているときに体の不具合を修復しています。出来れば毎日質の良い睡眠を6~7時間はとりましょう。
- ○食事は食べ過ぎないようにしましょう
「腹八分は医者知らず、腹六分は病気知らず」と言われているように、おなかいっぱい食べるより、少し空腹を感じている方が体に良いです。食事をとるときは時間だから食べるのではなく、空腹を感じてから、食べるようにしましょう。
- ○毎日、適度な運動をしましょう
インフルエンザなどに感染すると、発熱します。一般に体温が一度上昇すると、免疫力が10倍になると言われており、病原体と戦うために体温を上げているのです。
体温をあげるためには筋肉が必要ですが、40歳を過ぎると、何もしなければ、筋肉の全体量が年に1~2%減ってしまいます(サルコペニアと言います)。筋肉量を維持、もしくは増量させるためには、週に3回以上、適度な運動をしましょう。 - ○腸内環境をよくしましょう
腸内には、体の中の8割の免疫細胞が集まっています。腸内環境を改善することで、免疫細胞の働きが正常となり、体全体の免疫が適正に保たれると言われています。
免疫力を適正に保つためには養生法だけでは、うまく改善できません。生活環境が大きく影響します。ストレス・体調不良・基礎疾患・生活習慣病などを患っていると、うまく免疫力を適正に保つことが出来ません。このような疾患を改善させることが肝要です。私たち会員店ではそれらの疾患に対して漢方をはじめとする、お薬・サプリメントの提供とともに生活習慣の見直しや運動法などを提案させていただいておりますので、お気楽に会員店にご相談ください。